特色ある授業:現代工学概論(第4回から第6回)

現代工学概論は、機械工学科と共同で展開している授業の1つで、「工学とは何か」、「様々な工学の例」をオムニバス形式で紹介する講義です。情報電子工学科と機械工学科の学生が一緒に学び交流できる貴重な機会でもあります。今回は、第4回から第6回の講義を紹介します。

第4回講義

 前回はSDGsに関するグループワークを行いましたが、5月12日の講義では、機械工学科の梅山先生に、【SDGsまちづくりと将来モビリティ】というテーマで、お話いただきました。気合の入った厚い資料が用意されていました。

 自己紹介のあと、未来に向けた石巻市のまちづくりや、そこにおけるモビリティ活用について紹介していただきました。

# 梅山先生は、石巻市との共同プロジェクト【石巻市将来都市研究】や【石巻市SDGsモデル事業グリーンスローモビリティ研究】を手がけておられます。

ブログを使って自己紹介しています。
まずはブログ(石巻専修大学モビリティ研究室)で自己紹介です。

講義の様子です。
ここから講義開始です。

2030 未来都市石巻について説明している様子です。
石巻のまちづくりとモビリティ活用の概要を紹介


第5回講義
前半: 半導体デバイスの歴史(情報電子工学科 中込先生)
エジソンの白熱電球の例で、電子について説明したのち、真空管、トランジスタ、集積回路と半導体の歴史について説明がありました。コンピュータやその主要パーツであるCPU、メモリの発展に関連づけた話で面白かったです。

その後、半導体の作り方について説明がありました。集積回路で使われるミクロな世界のトランジスタの作り方です。私も、大学の講義で習ったような気がします(講義を受けただけで、作る方は集積回路のCAD設計止まりでしたが)。

半導体デバイスの歴史に関する講義でした。タイトルスライドの背景は、大学の景観【桜並木】で紹介した写真だと思われます。
半導体デバイスの歴史に関する講義でした。タイトルスライドの背景は、大学の景観【桜並木】で紹介した写真だと思われます。

集積回路で使われるトランジスタの作製手順を教えてもらいました。
集積回路で使われるトランジスタの作製手順を教えてもらいました。

後半: バーチャルリアリティの世界(情報電子工学科 木村先生)
 バーチャルリアリティという言葉について説明がありました。バーチャルという言葉と仮想という言葉は、厳密には異なるものである、という大変勉強になる話でした。仮想現実感より、人工現実感という言葉の方が適当のようです。
 その後、バーチャルリアリティの歴史、応用例について、ムービーやアプリを使って説明されました。また、過去の卒業研究生が制作したVRアプリケーションが紹介されました。神社での拝礼の仕方や指揮の練習アプリなど、ユニークなアプリが紹介されていました。

バーチャルリアリティという言葉について説明されました。
バーチャルリアリティとは何か?

過去の卒業研究が紹介されました。
過去の卒業研究の紹介


第6回講義

 都合により第14回の講義を先取りで実施しました。またまた、機械工学科の亀谷先生の登場です。今回は、知的財産権や特許といった工学とは切り離せない話でした。

 まず、財産とはなにか、お金や貴金属に始まり、写真や夢、友情や人脈など、さまざまな例を挙げて学生さんに考えてもらっていました。

 本題である知的財産については、特許・実用新案、意匠、回路配置利用権、商標、著作権、育成者権(種苗法)、営業秘密、地理的表示などがあるという説明がありました。私も、種苗法や地理的表示に関しては、お恥ずかしながら知りませんでしたので、改めて勉強になりました。

 また、著作権も、コロコロと変わっているようで、自分が知っているのは著者の死後50年でしたが、今は70年に変わっているとのことでした。

 最後に、特許の話がされたようですが、残念ながら私は別の要件があって、この直前に退出してしまいました。

 次回は、6月中旬頃に第7回から第9回の講義について紹介する予定です。

第6回授業の様子です。
第6回の授業では、知的財産と特許について講義されました。

知的財産権の種類について説明がありました。
知的財産権の種類の説明。種苗法や地理的表示は初耳でした。

著作権とはどういうものかの説明です。
著作権にはどのようなものがあるかの説明です。本来、中央にはわかりやすいイラストがありましたが、著作権の講義の紹介で著作権を侵害するわけにはいかないので隠しました。

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