特色ある授業:現代工学概論(第13回から第15回)
現代工学概論は、機械工学科と共同で展開している授業の1つで、「工学とは何か」、「様々な工学の例」をオムニバス形式で紹介する講義です。情報電子工学科と機械工学科の学生が一緒に学び交流できる貴重な機会でもあります。今回は、第13回から第15回(最終回)の講義を紹介します。
第13回講義
(エンジニア職セミナー 株式会社フォーラムエンジニアリング 服部様)
株式会社フォーラムエンジニアリングの服部様を迎え、エンジニア職セミナー(副題:エンジニア経験者が伝える理工系学問を履修した学生の活躍)を開催しました。エンジニアとして社会課題に向き合うときの姿勢、喜びを感じた瞬間、社会で活躍するために必要なことなどを、ご自身の開発体験に基づき、お話いただきました。
また、株式会社フォーラムエンジニアリングが提供するウェブアプリを使って、学生の皆さんがこれまでに履修してきた科目から、大手ものづくり企業とのマッチングをAI推定する体験をさせていただきました。このアプリは、今後も引き続き使わせていただけるそうで、学年が進んで履修科目数が増えれば、マッチング精度も上がるそうです。
株式会社フォーラムエンジニアリングの皆様、ありがとうございました。
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| エンジニア職セミナーを開催しました。 社会人の方々の実体験に基づくお話は貴重です。 |
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| ウェブアプリを使って、企業とのマッチングのAI推定を体験中です。 私も、どの企業とマッチングが取れるのかやってみたかったです。 |
第14回講義
材料と歴史(機械工学科 足立先生)
本年度の現代工学概論では、様々な「材料」にまつわる話をした先生が多かったように感じますが、足立先生の授業では、私のような素人でも「確かに材料だ」と感じる典型的な材料の歴史について解説されました。
中高の歴史の授業にも出てきた記憶がある石器時代、青銅器時代、鉄器時代の材料の話から始まり、主に使われる材料が変わると人間の生活がどのように変わるか、材料はどのように使われてきたかなどを話されていました。改めて聞くと懐かしく面白い話でした。
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| 今日は材料の歴史に関する授業でした。 |
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| 時代の区分と使われていた材料の説明です。 だいぶ昔ですが習った記憶が蘇ってきました。 |
第15回講義
(エネルギー危機と原子力の役割 シニアネットワーク東北メンバーの皆様)
最終回は、シニアネットワーク東北の皆様に来ていただき、メンバーの阿部様に「エネルギー危機と原子力の役割」と題して、最近のエネルギー事情、環境問題、エネルギーのS+3Eなどについてご講演いただきました。 エネルギーのS+3Eという言葉は、私も初めて聞きました。SはSafety(安全性、安全であることが大前提であるということ)、3EはEnergy Security (安定供給、エネルギー安全保障)、Economic Efficiency(経済効率性)、Environment(環境適合性)だそうです。現在は、火力、水力、原子力、地熱、再生可能など、様々な発電方法がありますが、安全性、安定性、経済性、環境適合性の観点から、それぞれの長所、短所をわかりやすく比較説明していただきました。
講演のあと、5, 6名のグループに別れて、シニアネットワーク東北のメンバーの方々との対話会を行いました。多くの学生さんが積極的に対話に参加していて、エネルギー問題に対する関心の強さが窺えました。
最後に、班ごとに対話会の内容を発表してもらいましたが、対話内容が適切にまとめられており、また、エネルギー問題に対する自分達の意見を明確に示した良い発表でした。
今回のような対話会は、工学分野の先輩から具体的な体験談を聞くことができる貴重な機会です。機会を提供していただいたシニアネットワーク東北の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
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| 最近のエネルギー事情、環境問題、エネルギーのS+3Eなどについて講演していただきました。 |
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| 対話会ではシニアネットワーク東北の方とエネルギー問題について議論しました。 |
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| 学生の皆さんは、いつも以上に積極的に議論に参加していました。 エネルギー問題に強い興味をもっているようです。 |
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| 最後に対話会の内容を代表者が発表しました。発表に慣れていない中、大変だったと思いますが、まとまっていてとても良い発表でした。お疲れ様でした。 |
この第15回をもって、本年度の現代工学概論は終了です。学生の皆さん、おつかれさまでした。また、この記事を読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。







